• 会計・税務
  • Vol.3

国税の納付方法いろいろ

個人事業者の所得税・消費税については、申告書を提出すれば4月に預金口座から引き落とされる振替納税が広く使われていますが、法人には振替納税という選択肢はありません。そのため、税金の納付というと、納付書を持って金融機関や税務署の窓口に足を運ぶもの、というイメージをお持ちの方も多いかもしれません。しかし、インターネットをお使いの方なら、e-Tax(国税電子申告・納税システム)等を使うことにより、窓口に行かなくても納付できる方法がいくつかあります。今回は、その方法をご紹介します。

関連法人:NTS総合税理士法人

1. ダイレクト納付

e-Taxで操作することにより、あらかじめ登録した預金口座からの引き落としにより納付することができる方法です。即時納付だけでなく、納期限までの期日を指定して納付することもできます。e-Taxの利用登録と、事前に、税務署に預金口座を届け出ておく必要がありますが、インターネットバンキングの契約は不要です。
この方法では、納税者に代わって税理士が納付の期日を指定する操作を行うことができます。その場合、納税者は期日に預金残高が不足しないように準備しておくだけでよいということになります。

2. インターネットバンキングでの納付

e-Taxから金融機関のウェブサイトにリンクして、インターネットバンキングの簡単な操作により納付する方法です。e-Taxの利用登録と、インターネットバンキングの契約が必要です。

3. ATMでの納付

2のe-Taxの画面に表示された、収納機関番号(5桁)、e-Taxの利用者識別番号(ID)(12桁)、確認番号(6桁)、納付区分番号(7桁)の4つの番号を、金融機関のATMで入力することにより、預金口座から又は現金で納付する方法です。e-Taxの利用登録が必要ですが、インターネットバンキングの契約は必要ありません。

なお、税理士が電子申告により申告書を提出した後に、納付に必要な4つの番号を控えて納税者にお伝えすれば、納税者はATMでその番号を入力して納付することができます。この場合、納税者ご自身がe-Taxを操作する必要はありません。

4. クレジットカード納付

平成29年1月から開始された、新しい納付方法です。e-Taxから「国税クレジットカードお支払サイト」にリンクしてカード情報等を入力することにより、クレジットカードで納付します。e-Taxからのリンクでなく「国税クレジットカードお支払サイト」で直接納付情報を入力して納付することもできますが、e-Taxからリンクすると納付情報が引き継がれて入力する必要がないため、より簡単です。

なお、納付税額1万円毎に76円(消費税別)の決済手数料がかかります。たとえば納付額が100万円なら、決済手数料は76円×100×1.08=8,208円となります。ただ、クレジットカードのポイントがつくことで、決済手数料がかかっても多少お得になる場合もあるでしょう。(ポイントの有無はカード会社にご確認ください)

ダイレクト納付 インターネットバンキング
による納付
ATMによる納付 クレジットカード納付
e-Taxの利用登録 必須ではないがあった方がよい
インターネットバンキングの利用 不要 不要 不要
税務署への事前の届出 不要 不要 不要
納税者自身のインターネットの利用 必須ではない 必須 必須ではない 必須
注意事項 桁数の多い番号を入力する
必要あり
決済手数料がかかる
スクロールできます
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